そもそもお金とは何なのか
清宮幸太郎くんが話題ですね。
彼はプロで活躍できるのか、またいくらくらいの契約金を得るのか、など注目が集まっているようです。
契約金以外でも、観客が増えれば年俸も増える。CMだとか、グッズだとか、どんどん稼ぐのでしょうか。
より多くの人に喜びを与えられる人間は、どんどんお金を得ます。
「私の給料の何倍かな...」
必要以上のモノには興味がありませんが、労働から解放されるなら、お金があったほうがありがたい。
考えてみれば、私たちはお金を得るために多くの活動をするし、時間を費やします。
時には、お金を求めて奪うことさえします。
人の命を奪うこともあるでしょう。
お金が無いから食べ物を買えず、食べられなくて死んでしまうこともあるでしょう。
私自身、日本の中でお金のない家庭に生まれ、色々なことを我慢したり、悩んだり、そのやりきれない思いは今でも忘れません。
しかし、そもそもお金とは一体何なのか。
もっと理解を深める必要があるのではという思い。
何となく感じるのは、「お金は存在しない」ということ。
世の中にはいろんなモノが存在するけれども、お金はあくまで単なる紙切れで、引換券でしかないということ。
ふと疑問に思ったので自分なりに考察しようと思います。
原始時代、お金は存在しなかった
考えてみれば当たり前ですが、人類の誕生日と共にお金が生まれたわけではありません。
ただ世界があり、生きる為に食べ物を得る。具体的にいえば他の動物を食べたり、少し時代が進めば農耕を始めて作物を食べる。
ここに貨幣は存在していません。
考えてみれば、これはかなり過酷な世界。まさにサバイバルです。
強い者が生き残り、弱い者は死ぬ弱肉強食時代。
そこから、物々交換が始まり、誰もが共通して使えるという意味で、便利な貨幣が生まれ、人類の歴史は進んでいきました。
現代は、生きる為に必要な食べものも、医療も、その他もろもろ技術が大きな進化にを遂げて、とても豊かになりました。
ただし、お金さえあれば。
なければたちまち貧しくなる。目の前に食べ物や衣服があふれてどんどん捨てられていき、それをたくさん持っている人もいるのに、飢え死にする人がいるというのは不思議な光景です。
今の世の中では、お金を得られなければ食べられない状況を作り上げてしまったともいえます。
もしもお金を1円も稼がず生きようとすれば、どうすればいいでしょう。
文明化された人間世界で、自給自足の生活をするのはなかなか難しい。
本当の意味で生きる為に必要な労働が減少しているのに、労働してお金を得ないと生きられないというのは、根本的に構造に問題があると考えることもできます。
お金を稼ぐことができない人にとっては厳しい世界。
持つ者と、持たざる者の格差がとても大きい社会。対立を招く大きな要因。
お金というバーチャルな概念で、リアルが苦しくなってしまう。
お金について考えることは、生きることについて考えることにつながりそうです。