ミニマリストのすべて

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30代男性 ミニマリストのブログ。

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働く人が病んでしまうのは、本質が原因では

昔から今まで、働く人の心の病であったり、身体の病はなかなかなくならない。

 

30代社会人、架空のAさんの例を挙げてみる。

 

世間では安定していると言われる職場で働いているが、大量の書類作成、お客さんからのクレーム対応や、働かない上司を横目にただひたすら働く。職場の空気は決して良いとは言えない。給料は対して上がらない。頑張った分の報酬とは思えない。そして仕事が終われば、嫌味っぽい職場の先輩に飲み会へ連れて行かされる。もちろん話題はつまらない仕事についてだ。やれあの上司はだめだ、あの同僚はだめだという話が3時間続く。最初の1時間はついていけるが、そのあとはとにかく帰りたい、けれど帰れない。やっと5時間後に解放されて一息。

一体自分の人生は、何のためにあるんだ?このまま歳をとることが幸せって言えるのか?単に命を継続させているだけなんじゃないか?延命のための人生に、一体どれだけの価値がある?

答えは出ない。そして、また朝7時半には出勤し、いつか精神的、身体的限界がきてしまうのではないか、そんな思いをよそに、目の前の仕事に取り掛かる。

 

 

こうした社会人が、沢山いるのではないだろうか。そもそも、自分自身こうしたAさんに似た存在かもしれない。

 

さらに、身体的な疲労も溜まれば、いよいよ自殺という最後の選択をしてしまう人もいるかもしれない。

 

 

労働環境がもっと良くなれば良いのか?

 

働き方改革」が唱えられ、長時間労働がなくなって、いくぶん良い効果があったとしても、抜本的な解決策になるとは思わない。

 

働く人が病んでいくのは、働いてお金を得るという本質に起因すると私は思います。

 

そもそも、現代でお金を得るということは、「誰かから、お金を貰う」という行為。投資というのは、お金を使ってお金を増やすやり方だが、学校を卒業してすぐ投資をして生計を立てるレベルにいける資産を持っている人は稀だと思うので、やはり、どこかで働くことになる。それか、個人で稼ぐことになる。

 

例えば、商品を売るならば、作るために500円かかる商品を5000円で売れば、売り上げは4500円になる。この数を積み重ねれば、どんどん儲かり、生計が立てられる。

けれど、そんな商品を1人で作れる人は稀だし、売るまでにさまざまな過程を必要とする。

なので、なるべくそうした利益をあげられる組織に入れるように、がんばる。

 

どんな仕事であれ、誰かから、自分の与えるものより多くのお金を得るという行為が、お金を稼ぐということ。

例えば、講師が勉強を受験生に一日8時間教えるのに、1万円として売れれば、講師の1日のコストは最低限の食費だと仮定して、9000円の利益になる。

ただ、これが成立するのは、あくまで相手が了承すればの話。

 

なので、働くということは、他者にある意味気に入られる、媚びるという側面もあります。お客さんが気に入ってくれなければ、お金はもらえない。

たとえスポーツ選手でも、芸能人でも、同じ。

 

 

お金で回る社会は、ある意味人間同士が媚び合う社会と言える。

 

なので、お客さんが明らかにおかしくても、お金をもらえなければ、稼げない。


そして、日本はサービスに求める水準が過剰と言えるくらい厳しいと思う。


些細なことでクレームを言って対応されて気持ちいいと思う人が沢山いるのだろうが、それは巡り巡って自分の仕事にも過剰なサービスを求められることで、ストレスとして跳ね返ってくる。

 

職場の悩みのほとんどは人間関係と言われているが、それもそのはず、労働の本質は、人にお金を貰うという行為なのだから。

 

こうした相互依存のシステムは、人に対して信用を失う行動を抑止する利点もあるが、その分ストレスも溜まる。

 

お金を得る手段として最もメジャーな労働の本質自体が、人を病ませる要素を孕んでいることを理解して、生きていく糧をどのように得るかを考えて行動する事が大切だ。

 

社会人のメンタルヘルスを救おう!そのために長時間労働はなくそう!ただし、よりサービスの質はあげよう!お客様は神様!おもてなし!では、社会人のメンタルヘルスは救えないような気がする。